地球温暖化と資源危機のこの時代には、世界中自転車は交通手段として見直されつつあります。日本であまり知られていない事実ですが、日本はまさに自転車大国です。平均1人当たり台数はオランダやデンマークに並びほぼ世界一です。
イタリアも、ビアンキのような伝説的なメーカーや、ジーロ・ディタリアという歴史のある大会があることからもわかるように、自転車の好きな国と言えます。
さて、自転車通勤を選んでいる人達が両国で増えつつある現在、どちらの国のほうが自転車生活が楽なんでしょうか?
私は東京にいる時、東京23区以内の移動の場合必ず自転車で移動します。
この間休みで実家のトリエステに帰ったとき、トリエステでも久しぶりに自転車生活を試してみました。
環境や設備の色々な側面が違いますので、いつもと違う経験になりました。
何が違うでしょうか?
1)道路
日本の道路はよく「汚い」と言われていますが、考え直す時が来たかもしれません。イタリアの道路と比べれば、日本の道路は割りと綺麗です。穴はほとんど開いていません。イタリアの道路には、穴が多いです。特に夜は危ないです。尚、タイヤの薄い自転車で走ったら、穴に当たった時に壊れそうです。念のために丈夫なマウンテンバイクに乗ったほうがいいです。日本だったらより軽いクロスバイクで十分です。
2)明かり
日本の道路は、夜どこでも必ず明るいです。イタリアの道路は、夜真っ暗なところが多いです。
3)専用通路
これは逆に日本の弱いところかもしれません。自転車専用通路というのは、東京では本当に珍しいです。イタリアだったら、少しあります。また、イタリアのほうが、専用通路はなくても、道路の幅が広いので、自転車で走る余裕があります。
4)車の量
イタリアのほうが車が圧倒的に少ないです。東京だったら自動車とトラックが多くて、何も走っていない道路は見た覚えがないです。イタリアだったら普通にあります。
5)信号
東京には、信号はものすごく多いです。100~200メートル走ったら必ず1台あるでしょう。イタリアは違います。この間乗ってみたら、5キロくらい止まらないで走ることができました。信号は1台もなかったです。東京だったらありえません。
6)駐輪所
日本には駐輪場はたくさんがあります。しかし自転車台数はものすごく多いから、止められないことも多いです。駐輪所以外の場所で止めようとすると、ほとんどは禁止され、高い罰金を取られかねません。イタリアには、駐輪所あはありません。でも、どこに止めても大丈夫みたいです。
7)泥棒
日本はとても治安のいい国ですが、残念ながら自転車に関しては日本もイタリアも両方、自転車がよく盗まれるという評判がついています。
8)自転車屋
日本には自転車屋が多くて、空いている時間も長いです。イタリアは逆にお店は少ないし、営業時間も短いし、しかも日曜日と祝日は必ず閉まっています。態度の違いとしては、日本の場合は空気入れくらいは必ずただでやってくれます。また、パンク修理はだいたい早くて安いです。イタリアで無料空気入れサービスをやっているところは見たことがないです。また、修理になると、当日でやってくれない店も多いみたいです。
以上。
どちらのほうが走りやすいでしょうか?
まあ、今のところまだまだ日本のほうが安心して走れると思います。