Tempo di Natale 降誕節

イタリアはクリスマスシーズン真っ最中。日本ではクリスマス気分は25日までで、25日を過ぎれば街はすぐにお正月モードに切り替えられますが、イタリアではまだまだクリスマスムードが続きます。いったいどんなルールに基づいているのでしょうか。

Natale クリスマス

12月25日はイエス・キリストの降誕の日(Natale ナターレ)。この神の到来(Adventus = Avvento)を境に、神の降誕を待ち準備する期間である待降節(Tempo di Avvento)と、降誕日から1月6日の「公現日」の次の日曜日までの降誕節(Tempo di Natale)の二つの期間が設けられています。

avventohttp://www.parrocchiadimarti.org/

 

Tempo di Avvento 待降節

ローマでクリスマスを最初に祝ったのは一説によると336年、ローマでその準備期間が設けられたのは6世紀と言われています。現代のローマ・カトリックにおける待降節は、聖アンドレア(11月30日)に最も近い日曜日(つまり11月27日から12月3日)に始まり12月24日の夕べの祈りの前に終わります。
参考:http://www.lachiesa.it, http://www.treccani.it, http://www.esserecristiani.com/

Tempo di Natale 降誕節

降誕節は12月24日の夕べの祈りから始まり、1月6日の公現の日の次の日曜日に終わります。その間、25日からの8日間(Ottava di Natale)は降誕祭(Festa di Natale)として特別な典礼が続き、特に8日目の元日は神の母聖マリアの祭日(Maria santissima madre di Dio)とされています。
参考:http://www.lachiesa.it http://www.chiesacattolica.it  http://www.treccani.it/

Epifania del Signore 主の公現

1月6日はエピファニア、「主の公現」を祝います。コトバンクに以下の説明がありました。

こうげん‐せつ【公現節】
カトリック教会の祭日の一。キリストの栄光が公に世に現れた三大事跡(降誕の際の東方の三博士による礼拝、受洗、カナにおける最初の奇跡)のうち、三博士の礼拝を記念して1月6日(またはその後の最初の日曜日)に祝う。御公現の祝日。
出典:https://kotobank.jp/word/

エピファニアの次の日曜日がキリストの受洗日(Battesimo del Signore)とされており、この日に降誕節が終了します。2016年は1月10日がそれにあたります。クリスマスの美しいオーナメントもこの日を目処に取り払われます。
参考:http://www.chiesacattolica.it/

Nobuhisa Kajiyama

イタリアニスタ。イタリア語翻訳の日伊サービス代表責任者。インテリスタ、カープ男子、オペラファン、写真好き、天文学初心者。

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